シグナリングとは
用語集
投稿日: 2014年02月13日
最終更新日: 2017年02月07日
情報が少ない人に情報を提供する
シグナリングとは逆選択を防ぐために、取引の際に情報を多く持っている側が、情報が少ない側に情報を提供し、安心してもらおうとする行為のこと。情報優位者が情報を提供することで取引をスムーズに行うことができ、悪い商品ばかりが市場に出回るのを防ぐことにつながります。
例えば何かの商品売買を行う場合、その商品について売り手はたくさんの情報を持っているとします。しかし買い手はその商品についてほとんど知らない状態ですから、その商品のことを信用することができません。
このときに、買い手に信用されるために商品についての情報を売り手が買い手に提供することが、シグナリングであるということができます。
売り手か買い手かは関係ない
上記の例では売り手が買い手に情報を提供するシチュエーションでしたが、これが逆転する事もあります。
シグナリングでは情報を多く持っている側が取引を円滑にトラブルなく行えるようにするために情報が少ない側へ情報を提供することです。
買い手の方が情報を豊富に持っているのであれば、買い手が情報優位者となり、この場合買い手が売り手に情報を提供する場合シグナリングであると考えることができます。
今回の例のように情報が多い側が少ない側に情報提供することをシグナリングと呼ぶのに対し、逆に情報が少ない側が多い側から情報を引き出そうとする行為のことをスクリーニングと呼びます。