あなたへの好意は本物か?-経済学的LINE活用術

逆選択

投稿日: 2014年02月08日

最終更新日: 2017年02月07日

その好意の行為はホンモノか?

あなたには気になる異性がいるとします。最近その異性とLINEを楽しみ、毎日のように連絡を取り合っているとします。

しかし、その異性の言葉が本当なのかわからない。ホンネで自分のことを気に入って、褒めてくれているのか。それとも社交辞令的に、誰にでも言っていることなのか。

今回は、このような分かりにくい物の真偽を見極める方法について考えてみたいと思います。相手の言葉を注意深く読み取れば、きっとその相手がどのように思っているのかが見えてくるはずです。

ポイントは情報の非対称性

相手が自分のことを褒めるとしても、自分のことは自分が一番良く分かっています。経済学的に言うと、2人の間には情報の非対称性が存在するという事になります。

しかし逆に、自分自身のことを客観視できる人はあまりいないかもしれません。自分の好みや性格は分かっていても、それが人にどう映るのか、自分はどのように思われているのかはなかなか分かりません。

「客観性を持って自分のことを見る」ということに関しては、もしかしたら他人の方が自分より情報量が多いかもしれません。

とすれば、客観的に自分のことを見た場合の情報優位は相手側にあり、その相手が発する情報を判別していけば、相手の気持ちがわかるかもしれません。

具体的か抽象的かが重要

真偽を見極める時は、情報の具体性が大切です。具体的に相手のことを褒めている場合、本当に相手のことを良く考え、相手のことを普段から観察していると考えることができます。

逆に抽象的にしか褒めていない場合、相手についてあまり情報がない、または相手のことをあまり良く思っていないという事になります。

例えば異性に

「なんか君って良い感じだよね」
「雰囲気が良いよね」
「素敵だよね」

などといわれても、言われた側からしたらなんのこっちゃ訳が分かりません。他に褒めようがないから、褒め言葉が抽象的にならざるを得なくなってしまっているのです。

まぁ、褒められている時点で嬉しいのですが、それがあまりにも極端に抽象的ですと、なんだかやるせなくなってしまいます。

異性とLINEを楽しんでいる時、その相手の好意がホンモノかどうなのか確かめる方法の1つは、相手が発する自分への情報が具体的であるかどうか見極めることです。

definition
相手の言葉が具体的だと、本当に自分に好意を持ってくれている可能性が高い。
具体性があれば、あなたのことを高く評価していると考えることができる。

恋愛以外にも使えるんです

経済学では、見た目からは中身の判断がつきにくい市場のことをレモン市場などと呼んだりしますが、人間関係もある意味ではレモン市場に似たところがあるのかもしれません。

レモン市場では情報の非対称性が存在することが多く、売り手と買い手の間で情報が共有されていないことがほとんどです。

一般的に売り手の方が持っている情報が多く、買い手は売り手の情報に翻弄されてしまいます。

しかし、今回の記事でご紹介した通り、売り手の言葉に注意すれば、その売り手が本当のことを言っているのか、嘘を言っているのか、判断材料の1つとすることができます。相手の言葉の具体性に着目することで、真偽を見抜けることがあるかもしれません。

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