先物取引とは

用語集

投稿日: 2014年02月03日

最終更新日: 2017年02月07日

為替変動によるリスクを回避する方法

変動相場制に移行したことにより、為替相場が不安定になりました。輸出入を行う企業は為替変動の影響を極力避けたいと考えるようになり、予め決まったレートで事前に売買契約を結ぶようになります。これが先物取引です。

例えば今日、1ドル120円で取引されているとします。しかし、1ヵ月後にどうなっているかは誰にも分かりません。大きなお金が動く取引の場合、金銭の払込は数ヶ月後になる契約も多く、為替変動によるリスクは売る人・買う人両方にあります。

このリスクを回避する手段として考えられた先物取引は、例えば今日1ドル120円なので、一ヵ月後も(その日の相場は無視して)1ドル120円で計算し、支払います(受け取ります)という契約を事前に結ぶということです。

definition
先物取引を利用すれば、為替変動によるリスク(ばらつき)を回避できる。

先物取引のデメリットについて

しかし、例えば日本からアメリカに輸出する取引を行っている場合、先物取引を締結してしまうと円安に動いてしまうと日本企業が本来得られたはずの為替差益が得られなくなってしまうというデメリットがあります。

つまり、契約レートが120円で、一ヵ月後に130円になっていたとすると、1ドルにつき10円得するチャンスを(先物取引契約を締結してしまっていたために)失ってしまう事になります。そこでこのデメリットを回避すべく考案されたのが、権利行使するかどうか選択できるオプション取引です。

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