円高・円安とは
投稿日: 2014年01月27日
最終更新日: 2017年02月07日
お金の価値は一定ではない
世界に「円」という貨幣しか存在しなければ、その価値は一定ですが、世界にはたくさんの貨幣が存在し、その価値は様々な要因で日々刻々と変化し続けています。
逆に円安とは円の価値が相対的に低くなっている状態を指します。
「円の価値」と聞いても、初めはピンと来ないかもしれませんが、「100円で買えるものが変化する」と考えれば分かりやすいかもしれません。
対ドルとセットで覚えると分かりやすい
円安=ドル高
例えば「円高ドル高」や、「円安ドル安」という状況はあり得ません。常にどちらかが高く、どちらかが低いので、口癖のように覚えてしまった方が手っ取り早いかもしれません。
円の価値が相対的に高い時は、(対ドルの場合)ドルの価値が相対的に低い状態にあります。
反対に、円の価値が相対的に低い時は、(対ドルの場合)ドルの価値が相対的に高い状態にあります。
ドルを大根だと思えば分かりやすい?
円とドル、どちらも貨幣なので直感的に分かりにくいかもしれません。これは、管理人が経済学を学び始めた頃に先生から教わったのですが、
「ドルを大根で考えてみると分かりやすい」
という技があります。
例えば昨日、大根が100円だったとします。そして今日、150円になったとしましょう。
となると、昨日より今日の方が、大根を買うのに「円」がたくさん必要になります。言い換えれば、昨日から今日にかけて円の価値が下がったということです。
昨日なら100円しか必要じゃなかったのに、今日は150円も必要。大根と取り替えるのにたくさんの「円」が必要。ということは、1円あたりの価値が相対的に下がった、と考えることができます。これが円安(大根高)です。
日常生活でも、「大根が高くなった」と感じたら、直感的に「大根高」と考えれば間違えませんよね。大根高ということは、為替に置き換えてみると円安。逆に大根が安くなったと感じたら、その状態は為替に置き換えて考えると、円高、という事になります。
大根と取り替える円の量が少なくて済む=円高大根安
大根と取り替える円の量が多く必要=円安大根高
この大根を「ドル」やその他の外貨に置き換えて考えてみると、円安・円高について迷わなくなるはずです。
ドル1個買うのに円が100個必要なら、円が150個必要な場合に比べて円高・ドル安、という事になります。