日本人は1人平均いくら貯金してる?-個人金融資産と日本の人口
投稿日: 2014年01月27日
最終更新日: 2017年02月07日
日本人は貯金しやすいと言われるが…?
日本は昔から「貯蓄好き」な人種であると言われています。
とくにバブル崩壊では辛酸をなめましたので、その苦い経験から社会を信用することができなくなり、何かあった時のために貯蓄しておこうというインセンティブが働くのもうなずけます。
今回は、貯蓄性向の高い日本人のために、1人あたり平均いくらぐらいの金融資産があるのかについて、大雑把にですが計算してみたいと思います。
個人金融資産を日本の人口で割ってみよう
まず、個人金融資産(個人または個人事業主が持つ現金、預貯金、株や債券など)の合計金額は、2013年末で総計1,600兆円であると言われています。
そして日本の人口ですが、2013年末の概算値は1億2,722万人であると言われています。
個人金融資産も本来なら入れるべきではない金額も含まれておりますし、日本の人口も子供からお年寄りも含まれておりますので、かなり大雑把な計算になってしまいますが、おおよその見当はつくと思います。
つまり、1人平均約1,250万円も金融資産を持っている事になる!
驚きの結果ですね。1人約1,250万円も…
リスクの高い金融資産の保有比率は低いようです
個人金融資産は株や債券などの比率は低く、半分以上が預貯金であると言われています。
この比率は十年前からほとんど変わっておらず、これは日本人は金融資産を慎重に考えていることの証左とも言えるのではないでしょうか。
政府としても、どうにかこの預貯金たちを消費や投資に回して欲しいと考え、いろいろ手を打ったり議論をしたりしているようなのですが、この個人金融資産に対する預貯金の比率は、なかなか下がってくれないそうです。
「カネは天下の回りもの」なんて言いますが、お金が循環してこそ景気が良くなるというものです。いかにしてお金を使ってもらうか、預貯金の比率を下げてもらうかが経済成長の焦点になりそうですね。