経済学のイロハも知らずに社会人になってしまったあなたへ
投稿日: 2014年01月31日
最終更新日: 2017年02月07日
知らないより知っている方が楽しい!
社会人の全ての人が経済学について学んだことがある訳ではありません。しかし、学んでいようがいまいが、経済活動に巻き込まれます。これは、日本で生活する社会人なら、確実に巻き込まれていると言い切ることができます。
ガスや水道や電気を使ったり、携帯電話を契約したり、毎日の食事だって、全部経済活動です。普通に生活する人は、経済活動とは切っても切れない縁で結ばれています。
それならば、経済学について知り、知った上で行動した方が、なにかと役に立ちます。そして、これまでより経済活動を楽しむことができるようになります。
今回は、日常の経済活動と、経済学の関係について考えてみたいと思います。「経済学について全く知らない」という人が、ちょっとでも経済学に興味を持っていただければ、これに勝る喜びはありません。
経済学の知識を使える場面は多い
「こんなときどうする?」
「こういう場面ではどのように考えれば良い?」
「どっちを選べば得か?」
などなど、生活する上で選択しなければならないケースは多いです。しかし、大学に進学して経済学を学ばなければ、実用レベルの経済学はなかなか身に付かず、受け身に回ってしまいます。
企業の思い通りに行動させられ、ありがたいお客様となってしまいがちです。
経済学は「賢い消費者」になる手助けをしてくれます。
「こんなときは、経済学的に考えて、こういう考え方をすれば損をしない!」
と、自分の行動の根拠を持つことができるようになります。何も難しい話ではありません。経済学は、日常生活にあふれているのですから。日常を、ちょっと違った視点で考えてみることこそ、経済学の第一歩であると言えるのではないでしょうか。
買い物だって経済学
例えばコンビニで買い物をするとしましょう。コンビニは、駅の近くにあったり時間制限が無かったり、いろいろと便利ですよね。しかし、売られているものはほとんどが定価です。
その点、スーパーやディスカウントストアに行けば、同じ商品をコンビニより安い価格で手に入れることができます。
では、コンビニで買い物をしている人は損をしていて、ディスカウントストアで買い物をしている人は賢い消費者なのでしょうか。
経済学では、「一概にそうとは言い切れない」という答えをはじき出します。コンビニで買う人、ディスカウントストアで買う人、それぞれに理由があると考えるのです。
ある商品がコンビニで100円で売られており、ディスカウントストアでは同じ商品が80円で売られているとします。
この場合、ディスカウントストアで購入しようとする人は、そのディスカウントストアで80円で売られているという情報を手に入れ、そのディスカウントストアまで脚を運び、購入する、という手間に20円(コンビニとディスカウントストアとの差額)の価値を見出していると考えます。
そこまでするなら、めんどくさいから多少割高でもコンビニで買う、という人は、差額の20円より手間の方が価値が高いと考えているということです。
その差額と手間がその人にとってどちらが大きいか、人は瞬時に冷静に判断している。
よく主婦がチラシを片手に、野菜を1円でも安く購入しようと自転車でかけずり回っている光景をテレビなどで放映していますが、その主婦は「自分が行動することにより1円でも節約することができるならば、満足だ」と判断している、とも考えられます。
節約術として使える事もある
上記の例ですと、自分が行動することにより抑えられる金額をコントロールすることができますので、節約術として使うことも可能です。
特に最近は、インターネットを使った商品売買が盛んで、情報を調べる手間や購入手続きが簡単になっています。以前であれば店のチラシを手に入れたり、クチコミに敏感に反応したり、自分で直接店舗まで出向いて調査したりしなければなりませんでしたが、最近ではパソコンやスマートフォンで簡単に価格調査することができるようになりました。スマートフォンに至っては、チラシアプリなるものまで登場しております。
インターネットで買い物をするということは、そういった「手間」が省ける可能性が大きいです。「現物を見るまで信用できない!」と考える人ではない限り、節約できるチャンスがあると言えます。
仕事の意思決定に使える事もある
取引先の企業との交渉なども、経済学の知識を使える場面は多いでしょう。
ゲーム理論の繰り返し囚人のジレンマ、ヴェブレン効果の活用、価格差別の応用など、知って得する知識が経済学にはたくさんあります。
是非このサイトや書籍などを通じて、経済学の知識を深めて、楽しい社会人生活、楽しい経済活動をしてみて下さい。
知らないより、知っている方が、きっと楽しいはずです。