世の中にはいろんなところで原因と結果が結びついてる?-経済学的因果関係

日常生活と経済学

投稿日: 2014年02月05日

最終更新日: 2017年02月07日

近いものや目の前にあるものだけでは分からない事も

近い2つのものが互いに影響し合っていると考えるのは簡単ですし自然なことですが、その2つが実は全く関係なかったり、他のもう1つの事象に影響されている事もあります。

例えば事象Aと事象Bがあって、それらのどちらかが動くともう片方も動く、という場合、AとBには相関関係がありそうに見えますが、実は他にCという事象があり、実はAもBもCに影響を受けて動いていただけなのかも知れません。

経済学では、これらの相関関係を検証するために、数字やデータを使います。しかし決して難解な数学を使う訳ではなく、小学生でも理解できる程度の算数で、検証できることもものすごく多いんです。

今回は、このように遠くて近い、近くて遠いと思われるような現象を、経済学ではどのように考えるのか、ということをご紹介してみたいと思います。経済学はそんなに難しくない、実は面白いんだと思っていただければ幸いです。

人間はインセンティブに動かされている

本人が意識しようがしまいが、他人の行動に影響を与えることがあります。他人の行動だけでなく、世の中の動きさえも変えてしまうことだってあるかもしれません。

いやそもそもこれまでの人類の歴史というものは、誰かが意識して

「この世界の歴史を塗り替えてやる!」

と思って行動したから変わったのではなく、ただインセンティブがあったからそれに動かされて生きてきた結果、気付いたら世界が変わっていた、ということが多いのではないでしょうか。

そして、インセンティブに左右されて、「○○がしたい又はしたくないから、××という行動をとる」といった人間の行動は、これからも変わる事はないでしょう。

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インセンティブは人間の行動を左右する決定的な要因になる。

データ収集と専門家

これまで起こった現象を検証する時は、数字やデータの正確な収集と、正確な読み解きが重要です。

しかし、それさえできれば物事の因果関係を検証することができます。

最近ではインターネットが普及し、誰でもあらゆるデータを閲覧することができるようになりました。専門家でないと確認することができないというデータは、業種にもよりますが、減ってきているのは事実です。

つまり、専門家とその他の人々とのデータによる比較優位は減ってきているという事になります。

自分の目で見て考えることが大事?

ここでいう専門家とは、様々な業種の人が含まれます。中には一般人ではそうそう拝むことのできないような機密データを扱っている専門家もいれば、ちょっと検索にかけるだけで手に入るようなデータを主に扱っている専門家もいます。

自分が相手にする専門家が後者の場合、専門家の仕事ぶりを自分で評価することのできる時代になりました。

情報収集・データ分析・観察・比較・検証をすることができれば、仕事ぶりは分かります。それをするお手伝いは経済学がしてくれるでしょう。

誰でも専門家になれるということではなく、専門家の仕事ぶりを比較して評価ができるお手伝いを、経済学ならできるかもしれないという事です。

これまで専門家に丸投げしてたようなことでも、評価できるかもしれません。となると、専門家自身も

「相手は素人だから…」

とナメてばかりもいられません。相場より高い報酬も要求できなくなりました。

賢い消費者を目指し、経済学を習得し、観察し、楽しんで下さい。そのお手伝いを、当サイトができれば嬉しく思います。

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賢い消費者になることによって、専門家自身も「常に見られている、常に評価されている」という緊張感を持つようになり、真摯な態度で臨まなければならないというインセンティブが働きやすくなる。

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