安月給でも夢さえあれば関係無し?-一流のプロへの道とインセンティブ

インセンティブ

投稿日: 2014年02月11日

最終更新日: 2017年02月07日

どの業界もピラミッド構造がある

会社組織、スポーツ選手、芸能界、どれをとってもその構造はピラミッド構造をしています。

ピラミッドの頂点にはその業界でのごく少数の超一流の人が鎮座し、その下には一流、二流、三流…ヒラと続いていきます。

超一流と一流の間には地位も名誉も収入も、大きな隔たりがあります。その業界のほとんど全ての賞金・報酬などはごく少数の超一流プレーヤーのフトコロに入る仕組みになっており、目立つのはいつも超一流プレーヤーです。

他の階層のプレーヤーは超一流と比べると驚くほど低いのが一般的で、それを承知で(超一流を目指して)人々はそれを続けています。目立つ度合いも超一流が群を抜いており、その業界について詳しくない人は、超一流の人しか知らないということがほとんどです。

今回は、このようなピラミッド構造の中で、人々はなぜ超一流を目指していくのか、インセンティブを絡めて考えてみたいと思います。そこには強いインセンティブの力が働いています。

ヒラのうちは安月給

誰でもその業界に参入したばかりのころは、ピラミッドの底辺から始める事になります。いわゆるヒラの状態で、収入も満足に得られないのが実情です。

それ一本で生活するだけの収入を得ることができませんから、他に別の仕事をしたりして食いつないでいることもしばしばです。

ではなぜ、そこまでして頑張り続けるのでしょうか。今の生活もままならない、うまくいく保証もない中で、人が頑張り続けるのには、やはり強いインセンティブが働いているからであると考えられます。

超一流には強いインセンティブがある

その業界に参入した人は、その業界の「超一流」を知っている人でしょう。テレビや新聞・雑誌などのメディアで超一流の活動を見て憧れ、「自分もああなりたい!」と強く惹き付けられ、その業界への参入を決意します。

中には背水の陣で臨んでいる人も多く、その本気度は計り知れないものがあります。

地位や名誉、高額所得などはとても強いインセンティブとなり得ます。

「○○みたいになりたい」
「年俸○○を達成したい」
「将来○○になりたい」

というインセンティブは人々を強く動かし、努力することを後押しします。地位も名誉も収入も、超一流ともなれば桁違いですから、いつかは超一流になりたいと思い続けることができます。

ヒラの段階での月給は、上層部への憧れを抱き続けてもらえるよう、あえて低めに設定されているのかもしれません。プロの世界でも、年俸や賞金のほとんどを超一流がかっさらっていってしまい、残りの微々たる部分をそれ以下の人々で分け合うといった感じです。

definition
給料・報酬・年俸・賞金などのほとんどはピラミッドのトップであるごく一部の超一流のフトコロに入る。

超一流を目指して日々努力の生活

インセンティブには、人に行動をとらせる強いパワーがあります。人がそのものに惹き付けられる力が強ければ強いほど、インセンティブは強く働きかけます。

時には危険を冒したり、時間を犠牲にしたりする事もあるでしょう。それでも人がそれをやり続けているのは、超一流になりたいという強いインセンティブが働いているからです。

本当に超一流になれるのは数人ですが、その数人を目指して何百人・何千人・何万人が今日も努力をし続けているのです。業界のピラミッド構造というのは、下層の人々に強いインセンティブを与えやすい構造なのかも知れませんね。

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