逆選択とは
用語集
投稿日: 2014年02月08日
最終更新日: 2017年02月07日
理解のポイントは情報の非対称性
たくさんある物の中から良いものを選ぶのが「選択」だとしたら、悪い物ばかりが選ばれて存続・存在してしまうことを「逆選択」といいます。
取引するとき、一方ともう一方が持っている情報が平等でな場合、情報の非対称性が存在するという表現をします。
その場合、情報を優位的に持っている者(たくさんの情報を持っている人)と劣位的に持っている者(情報を少ししか持っていない人)に大別されます。
情報をたくさん持っている人は、情報を少ししか持っていない人を簡単に騙すことができると考え、劣悪な商品を高価格で売りたいと思うようになります。
情報を少ししか持っていない人は不安なので、
「この取引は騙されているんじゃないか?」
「本当はもっと安いんじゃないか?」
と懐疑的になります。すると(価値が分からないのに)高い買い物はできなくなり、結局(損をしたくないために)安いものを買わざるを得なくなってしまう。これが逆選択です。
情報の非対称性がなければ行われていたはずの取引が、行われなくなってしまう可能性がある。
情報が少ないためにマイナス要因ばかり目についてしまい、本当は良いものなのに悪い物なのではないかと疑ってしまう。
このようなことが繰り返されると、やがて市場で行われる取引は悪い物ばかりになってしまう。
情報が少ないためにマイナス要因ばかり目についてしまい、本当は良いものなのに悪い物なのではないかと疑ってしまう。
このようなことが繰り返されると、やがて市場で行われる取引は悪い物ばかりになってしまう。