モラルハザードとは

用語集

投稿日: 2014年02月12日

最終更新日: 2017年02月07日

人は見てないところでサボる習性がある

プリンシパル(依頼人)が観察できないところでエージェント(代理人)がもたらす不利益のことをモラルハザードといいます。

経済学では「倫理観の欠如」とは考えず、契約後にもたらされる相手の隠れた行動や、相手によってもたらされる不利益をモラルハザードと考えます。

モラルハザードを回避するのはとても難しく、経営者や依頼人の悩みの種となります。

やってもやらなくても同じ報酬が得られるのであればやりませんし、やっただけ報酬がもらえるのであればインチキして「やったように見せかける」ことを考え始めたりします。

観察できないところで人がサボるのは自然なことで、モラルハザードが起きないように強制・拘束しようとしてもなかなか回避することはできません。

回避策を整えるには試行錯誤を要し、細かな取り決めも必要となってくることも多いでしょう。

モラルハザードは、世の中の様々なところで発見することができるでしょう。

definition
経済学でいうモラルハザードは、倫理観の欠如ではなく観察できない状況で(自然と起こる)エージェント側の不利益をもたらす行動。
人は「サボっても同じ結果が得られるのならサボろう」と考えがちである。
モラルハザードを防止・回避するのはとても難しい。

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