量的金融緩和政策とは

用語集

投稿日: 2014年02月02日

最終更新日: 2017年02月07日

率ではなく量で決める

ゼロ金利政策は金利がゼロになるまで(中央銀行が)金融機関に資金を供給することを言うのに対し、量的金融緩和政策(縮めて量的緩和と言ったりもする)は金融機関に供給する目標額を予め設定し、その目標額に達するまで資金を供給し続ける政策のことです。

ゼロ金利政策より多くの資金が必要となるため、景気回復に向けより積極的な政策であると考えることができます。ゼロ金利政策より豊富な資金が金融機関に注入されるため、経済が活性化される可能性が高くなるといえるでしょう。

金融機関に豊富な資金を注入することにより企業などが借り入れを行いやすくなり、思い切った投資を行うことがしやすい環境を作ることができます。

どのように行われるのか

具体的には、日本では日銀が買いオペレーションによって金融機関から国債などを買い取って資金を供給します。供給したお金は日銀の中にある(各金融機関に割り当てられた)日銀当座預金口座で管理されるようになり、供給された金融機関はその口座から自由にお金を出し入れすることが可能となります。

量的緩和は、その日銀当座預金口座の合計金額をあらかじめ設定しておき、目標額に達するまで買いオペレーションを繰り返します。

例えば20兆円の量的緩和を行うとすれば、日銀当座預金口座の合計金額が20兆円に達するまで買いオペレーションが続けられるという事になります。

この記事のタグ